こんにちは。税理士の日高です。

法人企業の経営者様・経理担当者様に向け
シリーズでお伝えしている「税務調査への対応」について
今回は「税務調査が始まる前に準備すること(1)」をお話いたします。

この記事でわかること

税務調査が始まる前に準備すべき書類(帳簿や請求書・領収書等)

必ず提出するもの(総勘定元帳等の帳簿、請求書・領収書等の書類)を準備しておくこと。
年分かつ時系列に準備しておくことが望ましい。

総勘定元帳等の帳簿や請求書・領収書等の書類は、税務調査時には、必ず提出するものです。
調査当日に、慌てて提出することなく、事前に用意しておきましょう。
なお、書類等は、年分毎、かつ、時系列に準備しておくことが望ましいでしょう。

調査当日、書類等をスムーズに提出すると、
調査官に真面目な納税者という印象を与えるだけでなく
円滑に調査が進み無駄に調査が長引くこともありません。

逆に、書類等がなかなか会社から提出されないと
調査官は、「何か隠そうとしているのではないか」
「すぐに提出できない理由があるのではないか」
「提出を依頼した文書に手を加えているのではないか」
などの不信感を持ちます。

帳簿や書類の事前チェック

準備した書類に不要なフセンやメモ書きがないか必ず事前に確認する。
ただし、必要なメモ書き(例:一連番号等のある売上に関する書類で、
書き損じ等により途中が欠落している場合)は残しておくこと。

会社にとっては何気ないフセンやメモ書きでも
調査官は、事実とは違う取引が行われているのではないか
というような余計な詮索をするものです。
不要なフセンやメモ書きは、調査を長引かせる原因となります。
不要なフセンは外し、メモ書きは消しておいてください。

ただし、メモ書き等を必ず残しておかないといけない場合もあります。
それは、主に一連番号等のある売上に関する書類で、
書き損じ等により途中が欠落している場合です。
調査官は、一連番号のある書類の中で欠落しているものがあるとすぐに売上除外を想定します。
会社から、メモ書き等を通して適切な回答があれば、問題はすぐに解消されます。
同様に枚数が決まっている領収書(控)等の書類等で枚数が欠落しているような場合も、
欠落した理由をメモ書きしておいてください。

パソコン内のデータ整理

書き換えや上書き前の不要なデータは適切に廃棄しておくこと。
データ改ざん等の誤解を防ぐため。

調査官は時としてパソコン内のデータも調査します。

パソコンで書類を作成する時、
データの書き換えや上書きは、しょっちゅう行われますが、
書き換えや上書き前の不要なデータをそのまま残しがちになります。

こういうデータが、調査官の目に留まるとデータの改ざん等の誤解を抱かせます。

そのためパソコン内の不要なデータは適切に廃棄しておいてください。

なお、調査官は、パソコンの「ごみ箱」まで調査することがあります。
データは削除するだけでなく完全にパソコン内から廃棄することをお勧めします。

今回のポイント

  • 予想される提出書類を年分毎、かつ、時系列に準備しておく。スムーズな書類提出は、調査官の心象もよい。
  • フセンやメモ書きは誤解のもと、事前に廃棄しておくこと。
  • パソコン内の不要なデータも誤解のもと、事前に削除、廃棄しておくこと。

 

なお、当事務所では税理士(国税OB含む)をはじめその他の会計スタッフが、お客様の税務調査対応をご支援します。
税務調査の際にはご相談ください。

⇒次は「税務調査(法人税)への対応:5.税務調査が始まる前に準備すること(2)(3月31日更新予定)」につづく

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