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中小企業で活用する経営分析

⑷損益分岐点分析で黒字経営を実現する

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⑷損益分岐点分析で黒字経営を実現する

 

■損益分岐点とは

損益分岐点とは、収益の額と費用の額が等しくなる点、すなわち利益も損失も生じていない売上高、いわゆる採算点をいいます。

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損益分岐点は、売上金額だけでなく、工場の操業度や販売個数などによって表すこともできます。損益分岐点売上高は右のように固定費を限界利益率で除して求めます。

 

■損益分岐点比率で自社の経営安全度がわかる

現状または想定している売上高が、損益分岐点売上高と比較してどの位置にあるのかを示すのが損益分岐点比率であり、100%から損益分岐点比率を差し引いたものが経営安全度です。

これらは、以下の算式で表されます。

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損益分岐点比率は低いほど、現状または想定している売上高が損益分岐点売上高を上回っていることを意味し、損益構造上望ましいです。経営安全度については、高ければ現状または想定している売上高が損益分岐点売上高に対して余裕を持っていることを表しています。

 

■損益分岐点図表(売上・費用・損益関係図)

損益分岐点を求める算式により、損益分岐点を図表化することができます。

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この図表により損益分岐点を可視化できるばかりだけでなく、利益を増加させる方法をコスト面からイメージすることができます。

 

■損益分析から判断すべき点

  • 収益と費用のバランスがとれているか
  • どの商品が利益に貢献しているのか
  • 誰が売上に貢献しているのか
  • どの地域や店舗が不採算地域なのか
  • 将来投資がどの位組み込まれているか

 

参考:日本ビズアップ