国税OB税理士の占部です。
今回は、国税時代に起きた「税務調査で横領が発覚した話」です。(一部変更して掲載しています)

 

法人税調査で誤りが多かったのはやはり「期ずれ(期をまたぐ処理誤り)」でしたが、
架空の原価(経費)を計上するパターンも多かったと記憶しています。

実際に存在する業者なのか取引状況を確認し、決済状況等いろいろな調査を行い時には反面調査を実施することもあります。

税務調査も納税者にとって悪い一面ばかりではありません。
横領行為も発見できる事があります。

 

私が経験したのは、日本でも有名な企業の支店で、ほぼ2年に一度のペースで税務調査が行われている法人でした。

間違いなく問題となるのは支出金額が一番高額な営業に係る費用だったと思いますが、私は別の費用を検討するようにしました。

支出内容を見るとある業者に100万円に届かない支出が月数回ありました。

後でわかったのですが、支出金額が100万円以上となると支店長決済となり100万円未満は部長決済とのこと。

横領実行者は長年経理のベテラン職員で部長も信頼を置き印鑑は実行者に預ける状態でした。

このケースは、発覚時の約10年以前から行われていた行為でしたが以前の税務調査でも発覚しなかったため、月1件の少額金額から始まり、月数件の高額金額まで増えたこととなったみたいです。人間、欲がでるのですね。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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